私たちの想い

私たちの想いと使命、コンポストの可能性をお伝えします。

私たちの想い

食べ物は大切な人の
存在そのものを左右する

安全に食べられる食卓をつくるには、労力とお金がかかる?
この疑問を抱き始めたのは30年前。
最愛の父がガンを宣告されたことがきっかけでした。

父の食養生のために使う無農薬野菜がなかなか見つからず、車を走らせてやっと見つけた野菜が鮮度が落ち、高価なものでした。

私たちの命を支える食は、大地から生まれています。
日常の中で自然環境のさまざまな恩恵を受けながらも、
安全な野菜が手に入らない現実に、
危機感と漠然とした不安がこみ上げました。

私たちの想い

二酸化炭素を出しながら
資源を減らしている

都市で生活する私たちは、日々の忙しさに追われ、
スーパーやコンビニで食を調達し、
食べ残しや調理くずは廃棄物として処分しています。
そのほとんどは焼却され、多くの二酸化炭素を排出しながら
暮らしていることが当たり前になっています。

「世界中の昆虫がこの世から消えれば、
人類社会は2~3カ月で破滅するだろう」
――
エドワード・ウィルソンの著書にあるこの言葉のように、
自然環境の中に人間活動はあります。
だからこそ、資源を長生きさせ、持続可能に
暮らしにしていくことが大切だと強く自覚しました。

私たちの想い

試行錯誤の結果、
答えはコンポストでした

まず、自分で畑を借りて野菜づくりに挑戦しはじめましたが、
現場は雑草、害虫、暑さ、寒さ、雨との戦いでした。
食べ物を安定的に生産することの厳しさを痛感しました。

大地の生物多様性を低下させてしまう化学肥料や農薬は使用しない代わりに、さまざまな方法を模索した結果、
母がしていた「コンポスト」に答えがあると気づきました。

生ごみとして捨てていた食べ物をコンポストに入れれば、
土の栄養へと変わります。
小さな工夫で、農薬を使わずに済むのです。
もし多くの人が生活にコンポストを取り入れれば、
暮らしと土の改善がつながって、
全ての課題を解決できると確信しました。

私たちの想い

都会でもできる
コンポストを目指して

一人でも多くの人とこの課題解決に取り組むためには、
「都会でもできる簡単で便利、シンプルなコンポスト」
の開発が必要でした。

この複雑な世の中で、忙しく暮らす人々が
自分事として捉えられる範囲が「半径2km」。
その小さな単位の中に“小さな循環”が作れたら。
そのイメージを持ってしまったからには、
じっとしていられませんでした。

環境問題は、多くの人にとってヒトゴトであり、
自然と分断された暮らしでは仕方がないと諦めていましたが、
未来に光がさしたように感じました。

私たちの想い

30年以上の活動から生まれた
新しいLFCコンポスト

日々の暮らしと土の改善をつなげること。
忙しい人でも参加できること。
小さな単位での食の循環であること。
この3つを同時に叶える解決策が、コンポストでした。

NPO法人として始まった家庭でできるコンポスト。
約30年の研究と普及の取組みを経て、
2019年に生まれたのがバッグ型のLFCコンポストです。

自分の手で、生ごみを次の資源(堆肥)に
変えることができるなんて、かっこいい。
そして、日々の暮らしの中で、
台所から持続可能な未来づくりのお手伝いができるのです。
ぜひ多くの方にコンポスト活動に
参加してもらいたいと思っています。

みなさま一人ひとりの実践や継続をお手伝いしていきたい。
それが私たちの使命だと思っています。

私たちの想い

「半径2kmの循環」へ
LFCコンポストが描く未来

コンポストでできた
栄養たっぷりの堆肥を土に戻していくこと。
生産と消費が分断された現代の暮らし、
多くの人が暮らす都市圏のそれぞれの場所に、
半径2kmの小さな栄養循環の仕組み
「ローカルフードサイクリング」を作っていくことが、
私たちの目指す社会です。

私たちの想い
たいら 由以子

たいら 由以子

ローカルフードサイクリング株式会社 代表取締役
福岡市生まれ。大学を卒業後、証券会社に勤務。平成9年コンポスト活動開始、平成16年、NPO法人循環生活研究所を設立、国内外にコンポストを普及。生ごみ資源100研究会を主宰、循環生活研究所理事、コンポストトレーナー、NPO法人日本環境保全ボランティアネットワーク理事など務める。

History

コンポスト研究のはじまりからバッグ型コンポストの開発、
その先の半径2kmの栄養循環
「LFC(ローカルフードサイクリング)」の構築に向けて。
私たちのあゆみをご紹介します。

1997

研究の始まり

さまざまタイプのコンポストに取り組みながら活動の実践と研究をはじめる。翌1998年には、堆肥づくりの講座提供と教材制作をはじめる。

2000

ダンボールコンポストの
開発開始

家庭用のコンポストの開発スタート。2002年からダンボールコンポスト、木枠コンポストを販売開始。地産型の素材でのコンポスト基材の研究開発をはじめ、現在も続けている。

2003

NPO法人設立。
初のワークショップ

NPO法人を設立。出張コンポスト講座もスタートする。コンポスト講座は年数百回を超える口座へと発展。

2009

国連との活動開始。
循環型コミュニティガーデン開始

国連ハビタットと連携し、海外への技術継承に取り組む。福岡市内で循環型の仕組みを取り入れたコミュニティガーデンの運営を開始。

2016

国連との活動開始。
循環型コミュニティガーデン開始

コミュニティコンポストを軸とした栄養循環の仕組みを「LOCAL FOOD CYCLING」と命名。福岡市内の複数のエリアで栄養循環をつくるLFCの取り組みが始まる。

2019

新たな挑戦。
企業としての活動開始

2019年、ローカルフードサイクリング株式会社を設立。バッグ型コンポストを開発し、2020年に販売とLINEでの伴走サポートをはじめる。多くのメディアにも取り上げられ、コンポストに取り組む人の数は拡大を続けている。